千翠流舞のおしごと

イベント・ショーのおしごと

千翠流舞の初仕事は、マレーシアのホテル内レストランでのショーでした。

舞台付きの日本料理のレストランで、お客様は本格的日本料理を食べながら、日本舞踊など日本の芸能を鑑賞することができます。

そのレストランのオープニングアクトとして、2週間マレーシアに滞在しました。

この時は、数組の日舞の動画を現地に送り、先方に選んでいただく、ということでしたが、千翠流舞はいつも通り三味線曲もあればサンバのリズムだったり、ロックだったりいろいろ送ったので、選んでいただけたときは嬉しかったです。

往々にして日本で踊ると、「何やってるの?」的(冷たい?)眼差しで見られることも多かったので、外国で認めてもらえたことはやはり自信になりました。

実際現地では、日舞らしくない、なんて文句を言う人は一人もいませんでした。

理解できる、わかりやすく楽しめる踊り、と温かく受け入れてくれて、素直に素敵、きれい、楽しい、と声をかけられ本当にうれしかったです。

殺陣のグループの人たちもご一緒だったのでバリエーション豊かで、かなり楽しめる内容になったと思います。

基本的には先方のご要望に合わせてショーを組みますので、「賑やかなものでなく、いかにも日本的な」とオーダーがあれば、正統派三味線曲を並べつつ、観る人が飽きないように緩急をつけて、派手な小道具なども使ったりして千翠流舞ならではのショーにします。

ライブハウスでは

ご縁ができて、ライブハウスでもときどき踊らせていただいています。

スペースが限られることもあって、ちゃんと踊れるか不安もありましたが、ライブハウスならではの良さも感じました。

お客様との距離が近いので、気軽におしゃべりをするような雰囲気で曲の説明や、振付のこだわりなどを伝えることができ、何より、すぐそばで身体の動き、気持ちの動きを見ていただけます。

「日本舞踊がこんなにわかりやすいと思わなかった」「気持ちがこんなに見えて感動するとは思わなかった」などのお言葉をいただき、やったかいがあったと思いました。

それと同時に、日本舞踊が一般的にどう思われているのか、ということもよくわかりました。

日舞の方は下手すると身内しか見ていない中で、往々にして技術のみに関心が行くことがあります。(そうでない方ももちろんたくさんいらっしゃいますよ、でも、です)

日舞だけではなく、日本の芸能全般に言えることかもしれませんが。

もっとサービス精神を持った方がいいと思います。

いかに伝えるか、楽しませるか、という努力です。

日舞はきれいだけどよくわからない、と言われるの、悔しいじゃないですか。

千翠流舞はこれからももっと努力して、楽しめるショーをお見せしたいと思っています。

そして芸術祭などの賞をいただけるような作品から、小さな子供たちが観ていて楽しく、一緒に踊りだすようなショーまで様々な日本舞踊ショーが大勢の舞踊家たちによって繰り広げられるよう、そんな日が来るよう願い、頑張っていきます。

その2(指導のお仕事等)に続きます。

珠煌ブログでもその熱い思いを述べています。是非ご覧ください!

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