第1部 舞踊会
第1部は、千翠流日本舞踊教室の弟子たちの踊り、年に一度のおさらい会です。
今年入会した4歳の女の子と、20代後半の男性が1番の新人です。
残念ながら、直前に職場で発熱者が出て、検査結果が間に合わなかった20代の2人が欠席となってしまいましたが、今年も皆堂々と踊ってくれました。
皆趣味として始めた方ばかりですが、下手なりに(笑)個性があって、これが密かな自慢なのですが、身内でなくても楽しんで観ていただいています。
今年私珠煌は舞踊生活40周年、梓渚は20周年を迎えました。
私は芸術的作品として尊敬するKingGnu の「三文小説」を 梓渚は、YouTubeで2年前に披露して、今年何故かバズった「あの子のジンタ」を披露しました。
また、將暉が全国舞踊コンクールで4位入賞した「鶴の寿」もご披露できて良かったです。
千翠流では発表会でも、少しでもお客様に喜んで貰えるよう年功序列より、飽きさせない流れになることを優先させています。
(上の画像は將暉・長唄まかしょ)
ですから、千翠流舞ショーなんて派手なことをしていなかった頃から、楽しみに来てくださる方も沢山いらっしゃるのです。
他流の方も堅苦しいことは言わず、気軽に声をかけて参加いただいています。
今年は紫羽俚有さんと理雪良齋さんが参加くださり、花を添えていただきました。
第2部 和楽器コンサート
新しい表現や出会いを求め、将来的に仕事に繋がって行く場所になることを目指して、一緒にやりませんかと声がけして集まってくださった方々です。
実際どういう表現をしていくのかは、まだ想像の域を出ませんが、手探りでも、少々失敗してでもとにかく表に出して行かないと何をやっているのか理解してもらえないと思いますし、実際に観た人の中から”一緒にやってみたい”と思う人が出てくればいいなと思っています。
こんな思いを受け止めて、やりましょうとおっしゃってくださったのが、和楽器メタルプロジェクトと和太鼓八百よろずの皆さんです。
マイクや音響機器など様々な調整が必要なことも、今回初めてわかりました。
オンライン、オフラインで話し合いながら、何とか当日を迎えました。
恐らく至らないことも沢山あったとは思うのですが、彼等の歩み寄りや協力により、本当に助けられました。感謝!
10月には、千翠流舞と共に動画を撮る計画で、私1人では出来なかった、想像以上の表現ができそうで、大変ではありますが、とてもワクワクしています。
来年は、更に多くの方に参加いただけるよう時間も目一杯取ってあります。
和楽器奏者だけでなく、こんなことをやってみたいなど、ご提案いただけると嬉しいです。
和のパフォーマー達のかけがいのない出会いと表現の場になりますように。
第3部 千翠流舞ショー
舞踊会では通常「次は〇〇」などと1曲ずつ紹介して踊りを披露していきますが、千翠流舞ショーは曲名や内容紹介などはせずに、一気に観て感じて楽しんでいただけるよう流れなどを組み立てています。
前もって説明が無い分、観て理解してもらえるようにちゃんと表現しなければなりません。
緩急をつけ、飽きさせず最後まで一気に観ていただけるよう新作旧作合わせて沢山の候補の中から選んで組み立てています。
今回初めて外部よりベテランの紫羽俚有さんにご参加いただけたことで、”緩”の部分のしっとりじっくりと見せる大人の踊りを入れられたことは本当に良かったです。
いつもなら私が1人で引き受けるところですが、紫羽俚有さんが組んでくださったことで表現に厚みが出ました。
アンケートについて
千舞祭では、お芝居等を観に行くと漏れなく配布されるアンケート用紙を必ず用意します。
身内だけでなく、踊りを初めてご覧になるお客様も多いので、素朴な疑問だったり、要望だったりが記されることが多く、大変参考になるのです。
基本自分達の踊れる曲、踊りたい曲ではありますが、いかにお客様に楽しんでいただくかという思いはいつも頭の中にあります。
「息つく暇もなくあっという間で、とても楽しかった」
「若い方が育っていて素晴らしいですね」
「和楽器コンサートも良かったです」
「構成、振付も抜群でした」
「開演前や舞台転換、休憩などの待ち時間にBGMがあると良かったと思います」
何度もいらしていただいている方は、結構踊り手のことを覚えていてちょっとした”ご贔屓”になって、あとで「あの人、上手になったね」なんて言ってくれたりします。
ショーについては、毎回かなり悩んで構成、振付を考えているので、印象や評判はやはり気になります。
今回初めて和楽器コンサートを入れましたが、これも含めてかなり好評をいただき、ホッとしたところです。
舞踊会では通常会場内にBGMなどはかけませんが、コロナ禍で私語を慎む習慣ができたのか、開演前や休憩時間など驚くほど静かでした。そのあたりのご指摘もごもっともだと思います。
まぁ千舞祭なので、BGMもあった方がらしいかな、と思いましたね。
またひとつ個性際立つ催しになる要素が増えました。
本当にアンケートはありがたいです。感謝します!
やってみなければわからないことは、沢山あります。世間一般の常識が日舞界の非常識、ということも実は沢山あります。
そのあたりで、批判されたり、出演を見送る方もいらしたりは結構あることなのですが、千翠流は千翠珠煌が主宰しており、叱る目上の人はいません。ということをいいことに(笑)一般の方にわかりやすい、入りやすいものにどんどんしていこうと思っています。
失敗したら改めればいいことです。やってみなければわからない。やったもの勝ちです。
見にいらっしゃる方たちは、技術が優れているとか、偉い人が出ているとか関係なく、感動したときに喜んでくださいます。
その一点を大切に、表現したいものを表現できるように日々鍛錬する。それだけです。
次回の千舞祭はより多くの方々に見て感動していただけますように。頑張ってまいります。
今年千舞祭にお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました。
今年ご参加くださったすべての皆様、本当にありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願い致します!
千翠流舞代表 千翠珠煌
写真撮影:長谷川栄介
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